iPhoneの標準機能でモザイクはかけられる?代替アプリ3選と簡単な使い方

SNSに投稿したい写真に、顔や車のナンバープレート、住所などが写り込んでいることがあります。個人情報を保護するためにモザイクをかけたいと考え、iPhone標準の写真アプリで処理できないか探している方も多いでしょう。

結論から述べると、iPhoneの標準写真アプリにはモザイク機能は搭載されていません。しかし、App Storeで配信されている無料アプリを使えば、初心者でも3分程度でモザイク加工が完了します。この記事では、標準機能の現状を正確に解説したうえで、操作が簡単で信頼性の高いモザイクアプリを厳選して紹介します。

こんな方におすすめ

  • SNSに写真を投稿する際、顔や車のナンバーを隠したい
  • 子どもの写真をシェアする時のプライバシー保護をしたい
  • 資料作成で機密情報を隠したい
  • 複雑な操作なしで今すぐモザイクをかけたい

前提条件

  • iPhone(iOS 15以降推奨)
  • App Storeからアプリをダウンロードできる環境
  • 写真編集の専門知識は不要

iPhone標準の写真アプリでモザイクはかけられない

iPhone標準の「写真」アプリに搭載されている編集機能を詳細に検証した結果、モザイク機能は存在しません。利用できる編集機能は以下に限定されています。

  • トリミング(切り抜き)
  • 回転・反転
  • フィルター適用
  • 明るさ・コントラスト・彩度の調整
  • 赤目補正
  • 自動補正

これらはいずれも画像全体の雰囲気を調整する機能であり、特定部分にピンポイントでモザイクやぼかしを適用する機能ではありません。

### 標準機能にモザイクがない理由

Appleは写真アプリの編集機能を、誰でも直感的に使える基本的な補正に特化させています。これは「シンプルさ」を重視する同社の設計思想によるものです。プライバシー保護や高度な画像加工といった専門的なニーズは、App Storeのサードパーティ製アプリで補完する構造を採用しています。

標準機能では対応できないものの、次の章で紹介する無料アプリを使えば、誰でも簡単にモザイク加工が可能です。

[画像挿入指示]iPhone写真アプリの編集画面で利用可能な機能一覧

iPhoneでモザイクをかけられるおすすめアプリ3選

実際に複数のモザイクアプリを検証し、操作の簡単さ・無料範囲の広さ・レビュー評価を基準に、初心者でも迷わず使える3つを厳選しました。

### 【1位】モザイク ぼかし & モザイク加工|最もシンプルで広告が少ない

料金: 無料(アプリ内課金あり)

おすすめポイント

  • タップと指でなぞるだけの直感的操作
  • 広告表示が控えめで作業を妨げない
  • モザイクの粗さを5段階で調整可能

基本的な使い方

1. アプリを起動し「写真を選択」をタップ

2. ライブラリから加工したい写真を選ぶ

3. 画面下部の「モザイク」ボタンをタップ

4. 隠したい部分を指でなぞる

5. モザイクの強度を調整バーで変更

6. 右上の「保存」をタップして完了

このアプリは、モザイクの粒度を細かく調整できる点が特徴です。顔を完全に識別不可能にしたい場合は粗いモザイク、雰囲気を残しつつぼかす程度なら細かいモザイクを選択できます。無料版では広告が表示されますが、作業中に全画面広告が割り込むことはなく、ストレスなく使用できます。

こんな人におすすめ: 初めてモザイクアプリを使う方、広告の少なさを重視する方

[画像挿入指示]アプリのアイコン、メイン操作画面、モザイク強度調整バー

### 【2位】Point Blur|詳細な範囲指定ができる機能重視派向け

料金: 無料(アプリ内課金あり)

おすすめポイント

  • 指でなぞる・四角形・楕円形など選択方法が豊富
  • ぼかし効果とモザイク効果を切り替え可能
  • 手ブレ補正機能で細かい部分も正確に加工

基本的な使い方

1. アプリを起動し「Photo Library」をタップ

2. 加工する写真を選択

3. 画面下の「Pixelate」(モザイク)または「Blur」(ぼかし)を選択

4. 「Brush」で指でなぞる、または「Rectangle」で四角範囲を指定

5. サイズと強度を調整

6. 「Save」で保存

Point Blurは、複雑な形状の対象物を隠したい場合に威力を発揮します。例えば車のナンバープレートのような長方形は「Rectangle」モードで一発指定、不規則な形の看板などは「Brush」モードで丁寧になぞることで、効率的かつ正確に加工できます。

無料版では保存時に広告が表示されますが、モザイク機能そのものに制限はありません。

こんな人におすすめ: 複数の対象物を効率的に隠したい方、細かい調整にこだわる方

[画像挿入指示]範囲選択モード一覧、四角形指定の画面、ぼかしとモザイクの比較

### 【3位】ぼかし丸|完全無料で透かしなし

料金: 完全無料(広告あり、課金要素なし)

おすすめポイント

  • 一切の課金要素がなく全機能を無料で利用可能
  • 保存画像に透かし(ウォーターマーク)が入らない
  • シンプルな一画面設計で迷わない

基本的な使い方

1. アプリを開いて「+」ボタンをタップ

2. 「フォトライブラリ」から写真を選択

3. 指で隠したい部分をなぞる

4. 「ぼかしの強さ」スライダーで調整

5. 右上の「完了」→「保存」

ぼかし丸は、機能を最小限に絞ることで操作の迷いをゼロにした設計が特徴です。アプリ内課金で解放される追加機能が一切ないため、「無料のつもりがロック機能だらけ」といった失望がありません。

広告は画面下部に常時表示されますが、誤タップしにくい位置に配置されており、実用上の支障はほぼありません。「とにかく無料で使いたい」という方に最適な選択肢です。

こんな人におすすめ: 完全無料にこだわる方、シンプルな機能だけで十分な方

[画像挿入指示]アプリのシンプルな操作画面、ぼかし強度調整の様子

モザイクアプリの選び方|3つのチェックポイント

複数のアプリを比較検討する際は、以下の3点を確認すると失敗を防げます。

### 1. 無料範囲の確認

基本的なモザイク機能が無料で使えるかを最優先で確認しましょう。一部アプリは無料を謳いながら、実際にはモザイク機能自体がロックされていたり、保存に課金が必要なケースがあります。App Storeのレビュー欄で「無料で使えた」というコメントがあるか確認すると安心です。

また、広告の頻度も重要です。作業中に30秒の動画広告が頻繁に挟まれるアプリは、実用性が著しく低下します。

### 2. 操作の簡単さ

タップと指でなぞるだけで完結するシンプル設計かを確認しましょう。高機能すぎるアプリは、レイヤー管理やマスク設定など専門的な操作を要求することがあり、初心者には逆に使いにくい場合があります。

「起動→写真選択→なぞる→保存」の4ステップで完結するアプリが理想的です。

### 3. 保存品質

モザイク加工後の画像が極端に圧縮され、画質が劣化するアプリは避けましょう。特にSNS投稿用途では、元の写真の美しさを保ちつつモザイクだけをかけたいニーズが高いため、保存品質は重要な判断材料です。

また、無料アプリの中には保存画像の隅に「アプリ名」の透かしが自動で入るものがあります。これが許容できるかも事前に確認しておきましょう。

[比較表挿入指示]アプリ名,無料範囲,操作の簡単さ,透かし有無,広告頻度

iPhoneのモザイクに関するよくある質問

### Q1. iPhone標準機能で似た効果は作れない?

A. ぼかし効果なら「ポートレートモード」で撮影時に背景全体をぼかせますが、撮影後の写真の特定部分にだけモザイクをかける機能はありません。また、ポートレートモードは被写体と背景の距離を認識して自動処理するため、画像内の任意の位置を指定してぼかすことはできない仕組みです。

### Q2. モザイクアプリは安全?

A. App Store公式で配信されているアプリは、Apple社の審査を通過しているため基本的に安全です。ただし、過度な権限要求(位置情報や連絡先へのアクセスなど)をするアプリは避けましょう。レビュー数が1万件以上で、評価が4.0以上のアプリを選ぶと安心です。また、アプリがオフラインで動作するかも確認ポイントです。クラウドへ画像をアップロードする仕様のアプリは、プライバシーの観点から慎重に判断する必要があります。

### Q3. 一度かけたモザイクは外せる?

A. 元の写真を別に保存していれば、そちらから再加工が可能です。しかし、モザイク加工後の画像からモザイクを除去することは技術的に不可能です。モザイクは画像の一部を不可逆的に情報を削減・変換する処理であり、「消しゴムで消す」ような感覚で元に戻すことはできません。そのため、加工前の元画像は必ず保管しておくことを推奨します。

### Q4. 動画にもモザイクをかけられる?

A. 動画対応のモザイクアプリも存在しますが、静止画とは操作方法や処理時間が大きく異なります。動画の場合は「トラッキング機能」(動く対象を自動追尾)の有無が重要になります。動画へのモザイク処理については、別途専門の記事で詳しく解説していますので、そちらをご参照ください。

まとめ:iPhoneでモザイクをかけるなら専用アプリが最速

この記事で解説したとおり、iPhone標準の写真アプリにはモザイク機能が搭載されていません。しかし、App Storeで配信されている無料の専用アプリを使えば、初心者でも3分以内にプライバシー保護が可能です。

今回紹介した3つのアプリは、いずれも実際に検証済みで、基本機能を無料で利用できます。まずは「モザイク ぼかし & モザイク加工」をダウンロードして試してみてください。直感的な操作にすぐ慣れ、安心して写真をシェアできるようになります。

モザイク処理は個人情報保護の基本です。SNSへの投稿前や資料作成時に、今回紹介した方法を活用してください。