スマホで年賀状を作る方法完全ガイド|必要なもの・手順・プリンターなしの方法まで全部紹介
パソコンを持っていない、プリンターが自宅にない。そんな状況でも、スマホさえあれば年賀状は作成できます。近年のスマホ対応プリンターの普及と年賀状作成アプリの充実により、スマホだけで完結する年賀状作成が現実的な選択肢となりました。
本記事では、スマホで年賀状を作成・印刷するための3つの方法を網羅的に解説します。自宅プリンターを使う方法、コンビニで印刷する方法、ネット注文で配送してもらう方法のすべてをカバーし、それぞれに必要な準備物と具体的な手順を提示します。プリンターを持っていない方でも、最短30分で年賀状を完成させることが可能です。
初めて年賀状をスマホで作る方も、この記事の手順に従えば、デザイン作成から印刷まで迷うことなく進められます。あなたの状況に最適な方法を見つけ、今年の年賀状作成をスムーズに完了させましょう。
スマホで年賀状を作る3つの方法【全体像】
スマホで年賀状を完成させる方法は、大きく分けて3つ存在します。それぞれ必要な環境、コスト、所要時間が異なるため、まず全体像を把握しておくことが重要です。
3つの方法の概要
方法①:自宅プリンターで印刷
Wi-Fi対応のスマホ連携プリンターを使用し、自宅で直接印刷する方法です。スマホとプリンターを無線接続し、年賀状作成アプリから印刷指示を出します。プリンターの初期投資は必要ですが、1枚あたりのコストが最も低く、大量印刷にも対応できます。
方法②:コンビニで印刷
年賀状データをスマホで作成し、コンビニのマルチコピー機で印刷する方法です。プリンターの購入が不要で、24時間いつでも印刷できる利便性があります。少量印刷に適しており、緊急時の対応にも向いています。
方法③:ネット注文で印刷・配送
オンラインの年賀状印刷サービスを利用し、デザインをスマホで作成・注文して、印刷された年賀状を自宅に配送してもらう方法です。手間が最も少なく、宛名印刷や投函代行といったオプションも利用できます。
3つの方法の比較
各方法の特徴を比較すると、以下のようになります。
比較表挿入指示(表)
項目,自宅プリンター,コンビニプリント,ネット注文
初期費用,プリンター購入費用,不要,不要
1枚あたりコスト,約15-30円,約60-80円,約50-150円
所要時間,即日可能,即日可能,3-7日程度
必要なもの,プリンター・Wi-Fi・アプリ,スマホ・アプリ,スマホ・決済手段
向いている人,大量印刷・今後も使用,少量印刷・緊急対応,多忙・品質重視
この比較から、印刷枚数、納期、予算によって最適な方法が変わることが分かります。次章以降で、それぞれの方法の具体的な手順を詳しく解説していきます。
【方法①】自宅プリンターで印刷する手順
自宅にWi-Fi対応プリンターがある、または購入を検討している場合、この方法が最もコストパフォーマンスに優れています。初期設定さえ完了すれば、以降は自由なタイミングで印刷できる利便性があります。
必要なものチェックリスト
自宅プリンターで印刷するために、以下の準備が必要です。
ハードウェア・環境
- □ スマホ対応プリンター(Wi-Fi接続機能付き)
- □ Wi-Fi環境(スマホとプリンターが同じネットワークに接続可能)
- □ 年賀はがき(郵便局・コンビニで購入)
ソフトウェア
- □ 年賀状作成アプリ
- □ プリンターメーカーの専用アプリ
主要なプリンターメーカーは、それぞれスマホ連携アプリを提供しています。キヤノンは「Canon PRINT」、エプソンは「Epson iPrint」、ブラザーは「Brother iPrint&Scan」が代表的です。お持ちのプリンターメーカーの公式サイトで、スマホ対応機種であることを事前に確認してください。
年賀状作成アプリとしては、「つむぐ年賀」「はがきデザインキット」「Canva」などが一般的に利用されています。多くが基本機能を無料で提供しており、テンプレートも豊富に用意されています。
事前準備:プリンターとスマホを接続する
印刷を行う前に、スマホとプリンターの接続設定が必要です。この設定は初回のみ行えば、以降は自動的に接続されます。
ステップ1:プリンターのWi-Fi設定(約5分)
プリンター本体の設定画面から、自宅のWi-Fiネットワークに接続します。操作手順はメーカーによって異なりますが、多くの場合はプリンターの液晶パネルから「ネットワーク設定」→「無線LAN設定」と進み、Wi-FiのSSIDとパスワードを入力します。
プリンター側でWi-Fi接続が完了すると、通常はランプの点灯や画面表示で確認できます。この時点で、スマホと同じWi-Fiネットワークに接続されている状態になります。
ステップ2:スマホにプリンターアプリをインストール(約3分)
App StoreまたはGoogle Playから、プリンターメーカーの専用アプリをダウンロードします。アプリを起動すると、同じネットワーク上のプリンターを自動検出する機能が働きます。
検出されたプリンター名を選択し、接続を確定します。初回接続時には、プリンター側で確認操作が求められる場合があります。
ステップ3:接続テストの実施(約2分)
プリンターアプリから、テストページの印刷を実行します。正常に印刷されれば、スマホとプリンターの接続は完了です。
接続できない場合は、スマホとプリンターが同じWi-Fiネットワークに接続されているか、プリンターの電源が入っているか、Wi-Fiルーターとの距離が離れすぎていないかを確認してください。また、スマホとプリンターの再起動も有効な対処法です。
年賀状デザインを作成する
接続設定が完了したら、次は年賀状のデザイン作成に進みます。
ステップ4:年賀状作成アプリでデザイン面を作る(約15-30分)
年賀状作成アプリを起動し、新規作成を選択します。多くのアプリでは、用紙サイズの選択画面が表示されるため、「年賀はがき」または「100mm×148mm」を指定します。この設定を間違えると、印刷時にサイズが合わなくなるため注意が必要です。
画像挿入指示(画像)
年賀状アプリのテンプレート選択画面
テンプレートを選択する方法と、白紙から自由にデザインする方法があります。初めての方はテンプレートの利用を推奨します。テンプレートには写真挿入枠が設定されているものが多く、スマホのカメラロールから写真を選択するだけで配置できます。
文字入力では、挨拶文や一言メッセージを追加します。フォント、サイズ、色を調整し、レイアウトを整えます。多くのアプリには、年賀状用の定型文が用意されているため、そのまま使用することも可能です。
ステップ5:宛名面を作成する(約10-20分)
デザイン面の作成後、宛名面の設定に移ります。宛名面は手書きで対応する方法もありますが、アプリで印刷すると統一感のある仕上がりになります。
宛名情報は手動入力のほか、スマホの連絡先アプリから読み込む機能を持つアプリもあります。郵便番号、住所、氏名を入力し、差出人情報(自分の住所・氏名)も設定します。
ステップ6:プレビュー確認(約5分)
印刷前に、必ずプレビュー画面で全体を確認します。確認すべきポイントは以下の通りです。
- 文字が切れていないか
- 写真の配置は適切か
- 誤字脱字がないか
- 宛名の敬称(様、御中など)は正しいか
- 差出人情報に漏れがないか
このプレビュー確認を怠ると、印刷後に気づいて用紙を無駄にすることになります。特に宛名面の誤字は、相手に失礼になるため入念に確認しましょう。
実際に印刷する
デザインが完成したら、いよいよ印刷作業です。
ステップ7:印刷設定の確認(約3分)
年賀状作成アプリから印刷機能を選択すると、印刷設定画面が表示されます。重要な設定項目は以下の通りです。
用紙種類:「はがき」または「年賀はがき」を選択します。普通紙や写真用紙を選択すると、印刷品質が適切でない場合があります。
印刷品質:「高品質」または「きれい」を選択します。標準モードでも問題ない場合が多いですが、写真が多い年賀状では高品質モードを推奨します。
給紙方法:プリンターによって、背面トレイまたは手差し給紙が推奨されている場合があります。取扱説明書で確認してください。
ステップ8:テスト印刷の実施(約5分)
本番の年賀はがきに印刷する前に、必ず普通紙でテスト印刷を行います。テスト印刷により、以下の問題を事前に発見できます。
- 印刷位置のずれ
- 色味の確認
- 文字サイズの適切さ
- デザインの全体バランス
テスト印刷で問題がなければ、本番の年賀はがきをプリンターにセットします。はがきの向きに注意し、多くのプリンターでは宛名面を下にして、縦向きにセットします。
ステップ9:本番印刷(印刷枚数により変動)
印刷ボタンを押して、本番印刷を開始します。1枚ずつ印刷される場合と、連続で印刷される場合があります。
大量に印刷する場合は、10枚程度ごとに一度確認し、印刷品質に問題がないかチェックすることを推奨します。インク残量が少なくなると、色が薄くなったり、かすれたりする可能性があります。
印刷中にエラーが発生した場合は、プリンターの液晶画面やスマホアプリにエラー内容が表示されます。用紙詰まり、インク切れなどが主な原因です。エラーを解消してから、印刷を再開してください。
補足:インク節約のポイント
インクコストを抑えたい場合は、以下の工夫が有効です。
- テスト印刷は「下書きモード」または「エコノミーモード」を使用
- 写真の使用を必要最小限にする
- カラフルな背景色は避け、シンプルなデザインを選ぶ
これらの方法で、インクの消費量を20-30%程度削減できる場合があります。
【方法②】コンビニで印刷する手順(プリンターなしでOK)
自宅にプリンターがない場合、コンビニのマルチコピー機を利用することで、スマホだけで年賀状を完成させることができます。24時間営業のコンビニであれば、深夜や早朝でも印刷可能なため、急ぎの場合にも対応できます。
コンビニプリントの基礎知識
コンビニプリントは、主要なコンビニエンスストアチェーンが提供するサービスです。それぞれのチェーンで利用方法が若干異なります。
対応コンビニと特徴
セブン-イレブンでは「netprint」アプリまたは「かんたんnetprint」アプリを使用します。事前にアプリでデータを登録し、予約番号を取得してから店舗で印刷する方式です。
ローソン・ファミリーマートでは「ネットワークプリント」アプリを使用します。複数のコンビニチェーンで共通のシステムを採用しているため、登録したデータをどちらの店舗でも印刷できる利便性があります。
料金体系
コンビニプリントの料金は、一般的にカラーはがきプリント1枚あたり60円から80円程度です。白黒印刷の場合は、これより安価になります。店舗や印刷サイズによって料金が異なるため、マルチコピー機の画面で確認してください。
支払い方法は現金のほか、多くの店舗で交通系ICカード、電子マネー、QRコード決済に対応しています。
必要なものチェックリスト
コンビニプリントを利用するには、以下の準備が必要です。
必須アイテム
- □ スマホ
- □ 年賀状作成アプリ
- □ ネットワークプリントアプリ(コンビニ指定)
- □ 支払い手段(現金またはキャッシュレス)
- □ データ通信環境(Wi-Fiまたはモバイルデータ)
補足
年賀はがきについては、多くのコンビニで店内販売されています。印刷前に購入しておくと、持ち込みの手間が省けます。ただし、店舗によっては在庫がない場合もあるため、事前に確認するか、郵便局で購入しておくことを推奨します。
事前準備:アプリで年賀状データを作成・アップロード
コンビニでの印刷前に、自宅やカフェなどWi-Fi環境のある場所で、データ作成とアップロードを済ませておくことを推奨します。
ステップ1:年賀状デザインを作成(約15-30分)
年賀状作成アプリで、デザイン面と宛名面を作成します。基本的な作成手順は、自宅プリンターの場合と同様です。
コンビニプリントで重要なのは、データの保存形式です。多くのネットワークプリントアプリは、JPEG、PDF形式に対応しています。年賀状作成アプリから「画像として保存」または「PDFとしてエクスポート」を選択し、スマホ内に保存します。
ステップ2:ネットワークプリントアプリをインストール(約3分)
利用予定のコンビニに対応したアプリをダウンロードします。
セブン-イレブンを利用する場合は「netprint」または「かんたんnetprint」をインストールします。かんたんnetprintは、会員登録不要で利用できる簡易版です。
ローソン・ファミリーマートを利用する場合は「ネットワークプリント」アプリをインストールします。こちらも会員登録は任意です。
ステップ3:データをアップロード(約5-10分)
ネットワークプリントアプリを起動し、先ほど保存した年賀状データを選択します。
画像挿入指示(画像)
ネットワークプリントアプリのファイル選択画面
アップロードの際、用紙サイズを「はがき」に設定します。カラー印刷か白黒印刷かも、この段階で選択します。
アップロードが完了すると、「予約番号」または「ユーザー番号」が発行されます。この番号は、コンビニのマルチコピー機で入力するため、必ずメモまたはスクリーンショットで保存してください。予約番号には有効期限(通常1-7日間)があるため、期限内に印刷を完了させる必要があります。
コンビニでの印刷操作
データのアップロードが完了したら、コンビニに向かいます。
ステップ4:マルチコピー機の操作を開始(約2分)
店舗のマルチコピー機の前に立ち、メニュー画面から「ネットワークプリント」または「ネットプリント」を選択します。画面の表示は店舗チェーンによって異なりますが、多くの場合、トップ画面に大きく表示されています。
次に、予約番号の入力画面が表示されます。スマホに保存した予約番号を確認し、画面のテンキーで入力します。
ステップ5:印刷内容の確認(約3分)
予約番号を入力すると、アップロードしたファイルの一覧が表示されます。印刷したいファイルを選択し、プレビュー画面で内容を確認します。
この段階で、以下の設定を最終確認します。
- 用紙サイズ:はがき
- カラー設定:カラーまたは白黒
- 印刷枚数
設定に問題がなければ、「プリント開始」ボタンを押します。
ステップ6:年賀はがきのセットと印刷(約5-10分)
マルチコピー機の指示に従い、年賀はがきをセットします。多くの機種では、手差しトレイにはがきを1枚ずつセットする方式です。
はがきの向きは、画面に表示される図を参考にしてください。一般的には、印刷面を下にして、縦向きにセットします。
支払い方法を選択し、料金を投入またはキャッシュレス決済を実行します。支払い完了後、印刷が開始されます。
ステップ7:印刷結果の確認(約2分)
印刷された年賀状を取り出し、仕上がりを確認します。色味、印刷位置、文字のかすれがないかをチェックしてください。
問題がある場合、その場で再印刷が可能です。ただし、再印刷にも料金がかかるため、最初の1枚は慎重に確認することを推奨します。
印刷枚数が多い場合の効率的な方法
10枚以上印刷する場合は、1枚目の仕上がりを確認してから、残りをまとめて印刷すると効率的です。予約番号は複数回使用できるため、同じ番号で何度でも印刷できます。
コンビニプリントのメリット・注意点
コンビニプリントを選択する際は、以下のメリットと注意点を理解しておくことが重要です。
メリット
- プリンター購入が不要で、初期投資がかからない
- 24時間いつでも印刷できる利便性
- 少量印刷(1-50枚程度)に適している
- 自宅のインク残量を気にする必要がない
- 高品質な印刷が可能(コンビニのマルチコピー機は業務用レベル)
注意点
- 大量印刷(100枚以上)ではコスト高になる
- データアップロード時に通信環境が必要
- 予約番号の有効期限内に印刷する必要がある
- 店舗の混雑時には待ち時間が発生する
- 個人情報を含む宛名データの取り扱いに注意(印刷後はデータを削除推奨)
プライバシーに配慮する場合は、宛名面は手書きにし、デザイン面のみをコンビニで印刷する方法もあります。
【方法③】ネット注文で印刷・配送してもらう
時間をかけたくない、大量に印刷したい、プロ品質を求める場合は、オンライン年賀状印刷サービスの利用が最適です。デザイン作成から印刷、配送まで一貫したサービスを提供しており、忙しい方に向いています。
オンライン年賀状印刷サービスとは
オンライン年賀状印刷サービスは、スマホで年賀状をデザインし、印刷業者に注文すると、印刷された年賀状が自宅に届くシステムです。
サービスの仕組み
スマホのブラウザまたは専用アプリで、年賀状のデザインを作成します。テンプレートを選択し、写真やメッセージを追加するだけで、本格的なデザインが完成します。デザイン完了後、印刷枚数と配送先を指定し、オンライン決済で注文を確定します。
注文後、業者が高品質な印刷機で年賀状を印刷し、指定した住所に配送します。納期は通常3日から7日程度ですが、年末の繁忙期には1-2週間かかる場合もあります。
代表的なサービス
主要なオンライン年賀状印刷サービスとして、以下があります。
- 挨拶状ドットコム:豊富なデザインテンプレートと宛名印刷サービス
- ネットスクウェア:早割キャンペーンが充実
- 郵便局の「年賀状印刷サービス」:郵便局公式の安心感
- カメラのキタムラ:写真品質にこだわったサービス
- パレットプラザ:店舗受取にも対応
各サービスとも、基本的な機能は共通していますが、料金体系、デザイン数、納期、オプションサービスに差があります。
料金の目安と納期
料金は印刷枚数とデザインの複雑さによって変動します。一般的な目安として、50枚の注文で5,000円から10,000円程度です。早期割引(早割)を利用すると、20-40%程度安くなる場合があります。
納期は通常3-7日ですが、12月20日以降の注文では、年内配送が間に合わない可能性があります。余裕を持って、12月中旬までに注文することを推奨します。
必要なものチェックリスト
ネット注文で年賀状を作成するには、以下が必要です。
必須アイテム
- □ スマホ(またはタブレット、パソコン)
- □ クレジットカードまたは電子決済手段
- □ 配送先住所
- □ 宛名リスト(オプションで宛名印刷を依頼する場合)
宛名リストについて
宛名印刷を依頼する場合、送り先のリストをExcel形式やCSVファイルで用意するか、サービス内で手動入力します。多くのサービスでは、住所録のインポート機能があり、スマホの連絡先アプリから読み込むことも可能です。
注文の流れ
オンライン年賀状印刷サービスの利用手順を解説します。
ステップ1:サービスの選択(約10分)
複数のサービスを比較し、自分のニーズに合ったものを選びます。比較ポイントは以下の通りです。
- 料金:総額だけでなく、1枚あたりの単価も確認
- デザイン数:好みのテンプレートがあるか
- 納期:希望する配送日に間に合うか
- オプション:宛名印刷、投函代行サービスの有無
- 口コミ・評判:他のユーザーの評価
多くのサービスでは、注文前にデザインプレビューを確認できます。実際に試してから、最終決定することを推奨します。
ステップ2:デザイン作成(約20-40分)
サービスのスマホアプリまたはWebサイトにアクセスし、新規作成を開始します。
画像挿入指示(画像)
オンライン年賀状サービスのデザイン編集画面
テンプレートを選択すると、写真挿入枠、文字入力欄が表示されます。スマホのカメラロールから写真を選択し、配置を調整します。多くのサービスでは、写真の明るさ調整、トリミング、フィルター適用などの編集機能が用意されています。
挨拶文やメッセージを入力します。定型文を選択することも、オリジナルの文章を入力することも可能です。フォント、色、サイズを調整し、全体のバランスを整えます。
ステップ3:枚数・オプション選択(約5分)
印刷枚数を入力します。枚数が多いほど、1枚あたりの単価が安くなる料金体系が一般的です。
次に、オプションを選択します。主なオプションは以下の通りです。
- 宛名印刷:送り先の住所・氏名を印刷してもらうサービス
- 投函代行:印刷後、業者が直接ポストに投函するサービス
- 急ぎ便:納期を短縮するオプション(追加料金)
宛名印刷を依頼する場合は、この段階で宛名リストをアップロードまたは入力します。
ステップ4:注文確定と支払い(約5分)
最終確認画面で、デザイン、枚数、配送先、料金を確認します。問題がなければ、注文を確定します。
支払い方法を選択します。多くのサービスでは、クレジットカード、代金引換、コンビニ決済、キャリア決済に対応しています。
決済が完了すると、注文確認メールが届きます。このメールには、注文番号、納期予定日、問い合わせ先が記載されているため、保管しておきましょう。
ステップ5:配送と受け取り
注文後、業者が印刷作業を開始します。印刷完了後、指定した住所に配送されます。配送方法は、通常は郵便またはヤマト運輸などの宅配便です。
受け取り後、すぐに内容を確認してください。印刷ミス、汚れ、枚数不足などがあれば、速やかにサービスのサポート窓口に連絡します。多くのサービスでは、不良品の再印刷に対応しています。
メリット・デメリット
オンライン年賀状印刷サービスの特徴を整理します。
メリット
- 手間が最小限で済む(デザイン作成と注文のみ)
- 大量印刷でもコストが比較的抑えられる(50枚以上の場合)
- 業務用印刷機による高品質な仕上がり
- 宛名印刷や投函代行で、さらに手間を削減できる
- 自宅にプリンターが不要
デメリット
- 納期がかかる(最短でも3日程度)
- 印刷後の微調整や追加が難しい
- デザインの自由度が、アプリ提供の範囲に限定される
- 1枚あたりのコストは、少量の場合やや高め
- 宛名情報などの個人情報を業者に提供する必要がある
大量印刷、忙しい年末、初めての年賀状作成といった状況では、メリットが大きくなります。一方、少量印刷や急ぎの場合は、コンビニプリントの方が適している場合があります。
シーン別おすすめの方法
ここまで3つの方法を解説してきましたが、状況によって最適な選択肢は異なります。代表的なシーン別に、推奨する方法を提示します。
印刷枚数による選択
10枚以下の少量印刷
推奨方法:コンビニプリント
理由:少量の場合、1枚あたりのコストよりも手軽さが重要になります。コンビニプリントは初期投資が不要で、必要な枚数だけ印刷できます。プリンター購入のコストや、ネット注文の最低発注枚数を考慮すると、最も経済的です。
11-50枚の中量印刷
推奨方法:自宅プリンター(所有している場合)、またはコンビニプリント
理由:自宅プリンターがある場合、この枚数帯ではコストパフォーマンスが最も高くなります。1枚あたり20-30円程度で印刷できるため、総額は1,000円から1,500円程度です。プリンターがない場合は、コンビニプリントでも3,000円から4,000円程度で収まります。
51枚以上の大量印刷
推奨方法:ネット注文、または自宅プリンター
理由:大量印刷の場合、1枚あたりの単価が下がるネット注文サービスが有利になります。また、宛名印刷や投函代行のオプションを利用すると、手間が大幅に削減されます。自宅プリンターがある場合は、コスト面では最も有利ですが、印刷作業の時間と労力を考慮する必要があります。
納期による選択
12月25日以降のギリギリ作成
推奨方法:自宅プリンター、またはコンビニプリント
理由:年末ギリギリの場合、ネット注文では配送が年内に間に合わない可能性があります。自宅プリンターまたはコンビニプリントであれば、即日印刷が可能です。コンビニプリントは24時間対応のため、深夜でも印刷できる利便性があります。
12月中旬までの余裕がある場合
推奨方法:すべての方法が選択可能
理由:12月中旬までに準備できる場合、3つの方法すべてが選択肢になります。予算、枚数、品質、手間を総合的に判断して、最適な方法を選んでください。ネット注文の早割キャンペーンを活用すると、コストを抑えられます。
こだわりポイントによる選択
写真品質・デザイン重視
推奨方法:自宅プリンター(高性能機種)、またはネット注文
理由:写真入り年賀状で高品質を求める場合、プリンターの性能が重要になります。家庭用プリンターでも、写真専用紙との組み合わせで高品質な印刷が可能です。ネット注文サービスの業務用印刷機は、さらに高品質な仕上がりを実現します。
コスト最優先
推奨方法:自宅プリンター(所有している場合)、コンビニプリント(少量の場合)
理由:コストを最優先する場合、自宅プリンターでの印刷が最も安価です。プリンターを持っていない場合は、少量であればコンビニプリント、大量であれば中古プリンターの購入も選択肢になります。
初めての年賀状作成
推奨方法:ネット注文、またはコンビニプリント
理由:初めての方には、失敗リスクが低い方法を推奨します。ネット注文は、デザイン作成以外の作業を業者に任せられるため、失敗の心配がありません。コンビニプリントは、1枚ずつ確認しながら印刷できるため、初心者でも安心です。
選択フローチャート
以下のフローチャートで、自分に合った方法を見つけてください。
画像挿入指示(画像)
年賀状作成方法選択のフローチャート
- プリンターを所有していますか?
- はい → 印刷枚数は?
- 10枚以下 → コンビニプリントも検討
- 11枚以上 → 自宅プリンター推奨
- いいえ → 納期は?
- 急ぎ(3日以内) → コンビニプリント推奨
- 余裕あり(1週間以上) → ネット注文推奨
- はい → 印刷枚数は?
このフローチャートを参考に、状況に応じた最適な方法を選択してください。
年賀状作成でよくある質問(FAQ)
年賀状をスマホで作成する際に、多くの方が疑問に思うポイントをQ&A形式でまとめました。
Q1. プリンターがなくてもスマホだけで年賀状は作れる?
A. はい、プリンターがなくても年賀状は作成できます。コンビニプリント(方法②)またはネット注文サービス(方法③)を利用すれば、スマホでデザインを作成し、印刷まで完了できます。詳細は「【方法②】コンビニで印刷する手順」および「【方法③】ネット注文で印刷・配送してもらう」をご覧ください。
Q2. 年賀はがきはどこで買える?
A. 年賀はがきは、郵便局、コンビニエンスストア、一部のスーパーマーケットで購入できます。郵便局では通年販売されていますが、コンビニでは11月頃から販売開始されます。年末に近づくと売り切れることがあるため、早めの購入を推奨します。無地のはがきと、インクジェット用(表面に特殊コーティングが施されている)の2種類があるため、プリンターに合ったものを選んでください。
Q3. 宛名印刷もスマホでできる?
A. はい、宛名印刷もスマホで可能です。年賀状作成アプリの多くは、宛名面の作成機能を備えています。スマホの連絡先アプリから住所録を読み込むこともできます。ただし、宛名の印刷位置調整が必要な場合があるため、最初の1枚はテスト印刷を推奨します。手書きで宛名を書く方法も、温かみがあり人気です。
Q4. スマホ印刷の画質は十分?
A. はい、最近の年賀状作成アプリとプリンターの組み合わせであれば、十分な画質で印刷できます。ただし、最終的な画質はプリンターの性能に依存します。家庭用インクジェットプリンターでも、写真用紙や高品質設定を使用すれば、綺麗な仕上がりになります。コンビニのマルチコピー機や、ネット注文サービスの業務用印刷機は、さらに高品質です。
Q5. 印刷費用はどれくらいかかる?
A. 印刷費用は、選択する方法と枚数によって異なります。目安として、50枚印刷する場合の概算は以下の通りです。
比較表挿入指示(表)
方法,50枚印刷の概算費用
自宅プリンター,1,000-1,500円(インク代・用紙代含む)
コンビニプリント,3,000-4,000円(1枚60-80円)
ネット注文,5,000-10,000円(デザイン・印刷・配送費込み)
これに年賀はがき代(1枚63円)が加わります。自宅プリンターの場合は、プリンター本体の購入費用(初回のみ)が別途必要です。
Q6. Wi-Fiがなくてもプリンター接続できる?
A. はい、Wi-Fi環境がなくても、プリンター接続は可能です。一部のプリンターは「Wi-Fi Direct」という機能を搭載しており、ルーターを介さずにスマホと直接接続できます。また、Bluetooth接続に対応している機種もあります。ただし、これらの機能はプリンターの機種によって異なるため、取扱説明書またはメーカーの公式サイトで確認してください。
Q7. デザインテンプレートは無料?
A. 多くの年賀状作成アプリでは、基本的なテンプレートを無料で提供しています。ただし、一部のプレミアムデザインや特殊効果は有料の場合があります。料金体系はアプリによって異なり、買い切り型、月額サブスクリプション型などがあります。無料範囲でも、十分なバリエーションが用意されているため、初めての方は無料テンプレートから試すことを推奨します。
Q8. 印刷に失敗したらどうする?
A. 印刷失敗を防ぐため、必ず普通紙でテスト印刷を行ってください。本番の年賀はがきで失敗した場合、以下の対処法があります。
- 郵便局の交換制度:汚れたり破損した年賀はがきは、所定の手数料(1枚5円